Henna

 

ヘナ タトゥーヘナはインドをはじめ、アフリカ、西南アジアにに自生する植物でミソハギ科シコウカ属、学名を「Lawsonia Inermis」、和名を指甲花(シコウカ)、ツマクレナイノキ、英名をヘナ(HENNA)、インド名はメンディ(MEHNDI)といいます。

ヘナに含まれるLawsone(ローソン)には昔から、抗菌、抗炎症、止血作用があると言われ、今でもやけどなどの薬に使用されています。
また、このような薬効成分のほかにもローソンがもつ赤色の酵素色素がたんぱく質に絡みつき発色する作用を利用して、古くから髪や爪などを着色することに使用されていました。歴史は古くかのクレオパトラもヘナを使用していたとされています。

日本では、ヘアカラーリングやトリートメントとして有名ですが、ヘナの最大の産地であるインドでは、それ以外にもタトウーとして利用され、お祭りや結婚式の時などはほとんどの女性がヘナでおでこや手、足をタトゥーで飾ります。

 

インドの地図およびソジャットの位置

ヘナは前記のとおり様々な地域で商業的に生産されていますが、中でもインドのラジャスタン州ソジャット周辺ではもっとも多くのヘナが生産されており、世界で唯一、ヘナ専門の市場があります。

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日本に輸出されるヘナのほとんどはこちらで取引されたヘナで、オークションで競り落とされたヘナは、各工場で加工され空路、船路により世界各国に輸出されます。

インドにはモンスーン(雨季)があり、ソジャット周辺では7月から8月がその時期にあたり、この時期の雨量によってヘナの収穫量が決まります。

2009年は雨量が極端に少なく、ヘナの収穫量が激減したこともあり、ヘナが高騰していたこともございます。

また、この雨季の時期に成長したヘナは、雨季が過ぎ去って程なくして(9月~10月)刈り取られ、市場に出荷されます。

ヘナはこの雨季の時期に成長したものが一番品質が高いとされ、雨季の終了後もヘナは若干成長しますが、雨季の時とはぜんぜん違いその成長はわずかです。
また、そのときのヘナの品質は低く、価格も安く取引されています。